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入浴剤の総選挙

入浴剤の基礎知識

多様な薬湯の効果! 温泉と比べてもメリットあり!入浴剤でも代わりになる?

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冬至のゆず湯や、端午の節句の菖蒲湯。「季節の行事ね」と、何となく済ませていませんか?

元々は、「薬湯」と呼ばれるお風呂に由来しているんですよ。名前から特別なもののように思ってしまうかもしれませんが、実はとってもなじみ深い薬湯。

薬湯について基礎知識をご紹介します。毎日のお風呂に取り入れてみてはいかがですか?

薬湯って何?

薬湯は、「くすりゆ」と読みます。文字の通りに薬となる成分を加えたお湯のことです。

現代の入浴剤のルーツだとも言われています。いわゆる「お風呂」の浴用と、飲むための「飲用」があります。

主に薬効が高い「和ハーブ」と呼ばれる日本の植物を入れた湯が浴用ですが、漢方などの生薬、薬剤、または温泉の療養泉など、体の不調を整える効果があるお風呂のことです。

元々は湯治目的で使われていましたが、身体を温めたり血行促進する効果があるということで様々な人たちが入るようになりました。

温泉と比べてこんなメリットがある

「身体に良い効果があるお風呂」と言えば温泉ですよね。薬湯は温泉と比較して、どんな点が優れているのでしょうか。

手軽に楽しめる

基本的には、温泉は湧出している地でしか入ることが出来ませんよね。薬湯なら知識を持っていれば身近な場所で手に入れることが出来ます。種類や量を自分の好みで調節したり、その日その時の気分で変えられるのも魅力です。

肌に優しい場合が多い

昔からの経験に基づいて使われている植物は、肌に刺激が少ないものが多いです。

温泉は泉質によって刺激が強く、肌がピリピリしたと感じる場合があったり子供やお年寄りには向かない場合もあります。

その点、薬湯は万人向けと言えるでしょう。ただ、植物アレルギーを起こす場合がありますので注意は必要です。

 

薬湯の歴史

日本で薬湯が使われ始めたのは、中国から仏教が伝来した飛鳥時代からです。

かなり昔ですね。仏教と同じタイミングで中国の薬草療法も伝来し、それが元になって湯治法が出来上がったとされています。

鎌倉時代~室町時代には「五木八草湯」という薬草湯が盛んになったようです。現代のお風呂のルーツである古代のサウナ「から風呂」「石風呂」では、蒸気への香りづけや燃料として針葉樹などの和ハーブが使われていました。

ちょっと想像しにくい植物ですが、菖蒲湯やゆず湯はどうでしょう。今でも習慣がありますよね。これも立派な薬湯ですよ。お風呂と植物は昔から切っても切れない関係なんです。

 

薬湯の効能は?

薬湯の効能・効果は、使う植物に含まれる成分によって違ってきます。一般的に期待出来る効果としては、大きく分けて4種類です。

 

  • 皮膚への直接的な作用
  • 皮膚下組織への薬理作用
  • 薬湯の「香り」を嗅ぐことによる作用
  • 揮発成分の吸入による作用

 

これらの作用によって、薬湯には保温・保湿・発汗・美肌効果があると言われています。身体を温めることで血行が促進され、新陳代謝が高くなったり、身体の老廃物を排出してくれるのです。また、鎮静効果や鎮痛効果もあるので汗疹・神経通・肩こりなどの症状にも聞くと言われ、身体の色々な不調を取り除きます。

 

「和ハーブ」の薬効

日本人が昔から薬湯に使ってきた有用植物を「和ハーブ」と呼ばれることは前に出てきましたよね。和ハーブ全体のうち、薬効があるとされているものは野生のものだけでも300種類以上もあると言われています。膨大な種類がありますが、浴用によく使われてきたものは、経験的に

 

  • 皮膚に刺激が少ない
  • 香り高い
  • 保温・保湿効果がある

 

といった特徴を持つものでした。その他にも、薬効だけでなく季節を楽しむために積極的に使われていたようです。

 

薬湯を入浴剤で再現することはできるの?

薬湯を入浴剤としてお手軽に利用したいって人は多いと思います。

まだ、数は少ないのですが、多少は薬湯系の入浴剤が出てきました。

華密恋を20日連続で使ってみた感想。カミツレエキス100%の入浴剤は凄かった!」でご紹介したカミツレも薬湯系入浴剤ですね。

薬湯に使われる主な植物

では、薬湯の中でもよく使われる植物の種類と効能を、具体的に見てみましょう。身近なものもたくさんありますよ。

ユズ

ミカン科ミカン属のユズは、薬湯の代表とも言えます。今でも冬に楽しまれていますよね。

ゆず

昔から冬至の時期を中心に、寒い時期に使われてきました。5、6個のユズの身をそのままか半分に切って湯船に入れて使います。革に含まれている脂溶性の有効成分が、お風呂上りの肌に薄い膜を形成して乾燥を防ぎ、身体を温める効果があります。正に寒い季節にぴったりですよね。

また、精油成分のαピネンやリモネンが微量ながら皮下に吸収されると血行促進の効果があります。柑橘系の香り成分にはリラックス効果もあり、さらなる血行促進が期待出来るのです。

これらの効果は同じ柑橘系の植物であるミカンやすだちでも同じです。ビタミンCも豊富に含まれているので、家庭のお風呂で使われる水道水の塩素の中和効果も期待出来ますよ。

 

ヨモギ

キク科ヨモギ属のヨモギは、和菓子などでもおなじみですよね。

 

昔から日本人が身近に使ってきた植物です。北はアイヌ民族から南は琉球王国まで、まさに日本全国各地です。昔から皮膚の民間治療薬として知られていて、肌や粘膜を引き締める収れん作用を持っています。

美肌や皮膚疾患の改善に効果的です。

化粧品などのスキンケアグッズにも配合されていることがありますよ。豊富な精油成分を含んでいて、保湿・保温効果にも優れています。

ドクダミ

ドクダミ科ドクダミ属で、「十薬」という別名があります。

ドクダミの葉

これは「十種類の薬効がある」という意味です。タンパク質合成を促進する作用で皮膚の再生効果を持ちます。

殺菌効果もあるので、皮膚の万能薬として昔から使われてきました。生の葉は強い殺菌力を持っていますが、乾燥させるとこの効果はなくなってしまいます。

薬湯に使われるだけでなく、ドクダミ茶も「美肌のために」と飲まれていますよね。

トウキ

「女性本来の身体に帰る」という名前の由来の通り、婦人科で処方される漢方の中でも有名なものです。

比較的標高が高い岩場に生える薬草で、山伏などにも利用されてきました。カレーのような香りが特徴的で、有効成分「フタライド」の毛細血管拡張の作用で免疫改善や女性ホルモン活性に効果があります。

セキショウ

古代の蒸し風呂で使われてきた植物で、薬湯和ハーブのルーツ的存在のセキショウ。ショウブ科ショウブ属の植物で、「菖蒲湯」として5月の端午の節句に使われています。

本来は日本の小川に自生する植物が使われてきましたが、中国由来の同属植物・菖蒲へ引き継がれて今に至ります。

鎮痛効果を持つテルペン類などを豊富に含みます。

冬至のゆず湯と並んで、現代で最もポピュラーな薬湯と言えるでしょう。

リュウノウギク

キク科キク属の野菊の一種で、薬湯以外には和菓子にも使われます。

古来の貴重な香料「竜脳」と同じ香りを持つためこの名前がつけられています。芳香成分のカンフェンが血流を高め、神経痛や腰痛を和らげる効果があります。

ヒノキ

ヒノキ科ヒノキ属のいい香りのする木です。

温泉地の浴槽や入浴剤としてもよく利用されている素材ですよね。

日本全国に生えている針葉樹で、木部・葉・実の全てに揮発性の「ヒノキチオール」と呼ばれる芳香成分が含まれています。

森林浴の重要な要素として知られている重要な成分なので、薬湯だけじゃなく浴槽や風呂桶も使えば効果絶大です。

クロモジ

クスノキ科クロモジ属の木で、芳香と殺菌力に優れています。

そのため、昔から神に捧げる魔よけの木として使われてきました。

岐阜県の伊吹山地域では五右衛門風呂の入浴剤として、明治時代から戦前までは石鹸に入れる芳香原料としても使われていたんですよ。

あまり耳にすることはありませんが、薬湯和ハーブの中では代表的なものなんです。

チャノキ

ツバキ科ツバキ属の、いわゆる「緑茶」です。

お茶を入れた後の出がらしには、有効成分がたくさん含まれているんですよ。

豊富に含まれているタンニン類が美肌効果を持つほか、色や香りが五感から雰囲気を盛り上げてくれます。

家庭で緑茶をの飲んだ後に残った出がらしを乾燥させれば使うことが出来ます。最も身近に薬湯を楽しむならチャノキで決まりです。

 

有用植物の効果、科学的には証明出来ない?

実は、生薬由来の薬湯の効果は科学的に証明されていないんです。

薬湯は色々な種類を混ぜて作られるケースがほとんどで、その場合は多くの種類の物質や成分がお湯ににじみ出ています。

それを一つ一つ科学的に分析・証明するのは難しいようです。

でも、先ほど紹介したように、植物によって効果・効能が明記されているものもあります。漢方薬も色々な種類を配合して作られますよね。

それと同じで、色々な症状に合わせた薬湯に入ることで、使われる植物が持っている成分や精油で治癒力が高まることが期待されているのです。その点、薬剤を溶かしたものであれば科学的な根拠がしっかり確認されています。

薬湯に入る時は、しっかりと成分を確認して自分の症状に合った薬湯を選ぶようにしたいですね。

 

行ったことある?日本三大薬湯

日本には「三大薬湯」と呼ばれる温泉があります。

群馬県の草津温泉、兵庫県神戸市の有馬温泉、新潟県の松之山温泉の三つです。草津温泉と有馬温泉は三大名湯としても有名ですよね。

一度は訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。

「薬湯」なのに「温泉」?と不思議に思えますが、この三大温泉は元々の天然温泉に薬効成分と同等の効能がある上に、「温泉法」で定められた効果が実感できるのです。

温泉としての高い効能を持つ成分が含まれているので、病気やけがの治療、様々な身体症状の改善などに効果が期待されています。

それぞれの温泉の特徴をご紹介しますね。

 

草津温泉

群馬県にある温泉で、湯畑や「湯もみ」が有名です。

誰もが名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

昔から人々に愛されている日本の名湯です。

硫黄成分が強いので「臭いが臭い水」である「くさうず」が変化して「草津」となったのが由来という説があります。

泉質は、酸性、含硫黄、アルミニウム、硫酸塩、塩化物温泉であり、自然湧出する温泉の量としては日本一を誇っています。

神経痛、リウマチ、冷え性、痔や汗疹など様々な効能がありますが、強酸性で硫黄を含むので、特に「美肌の湯」として有名です。

酸性は強く、源泉に1円玉をつけておくと、1週間で溶けてしまうほどだとか。

優れた治癒効果を持っているので、戦国時代にも多くの武将が湯治に訪れたようです。

江戸時代には年間1万人以上が訪れて、徳川吉宗も草津の湯をわざわざ江戸城まで運ばせて入浴したそうですよ。都心からのアクセスもしやすいので現代でも根強い人気がある温泉です。

 

有馬温泉

兵庫県にある有馬温泉は、「金山温泉」「銀山温泉」としてもよく知られていますよね。

たくさんの成分が混ざりあっている世界的にも珍しい温泉で、泉質としては3種類あります。

塩分と鉄分を多く含んで赤褐色が特徴的な含鉄塩化物泉、ラジウムを多く含んでいる放射能泉、炭酸を多く含んだ炭酸水素塩泉と、湧出する場所によって違います。

お湯の量が少ないと言われていますが、加水・加温を一切していない証拠。少ないお湯を有効に使うべく、有馬温泉の浴槽は小さめに作られているんだそうですよ。

金泉は冷え性、蕁麻疹、筋・関節痛、末梢血行障害に効果があります。

強い殺菌作用を持つため皮膚疾患の改善も期待できます。銀泉は食欲増進、毛細血管拡張による血流増量、高血圧、傷の治癒、機能性障害に効果的です。飲用することで、胃液の分泌を刺激してくれます。

 

松之山温泉

新潟県にある松之山温泉は、約700年前から温泉として使われています。

湧出するお湯は約1200万年前の化石海水がマグマで温まって噴き出したものだとも言われているんですよ。

「ジオプレッシャー型温泉」と呼ばれ、日本ではとっても珍しいタイプです。

ホウ酸が温泉の基準値の15倍も含まれており、非常に塩分が強いので身体が温まります。

お湯をなめてみるととってもしょっぱいんだとか。消毒・洗浄効果が高く、火傷や切り傷など皮膚疾患に効果的です。また、保湿成分となるメタケイ酸も高い含有量です。

角質を取り除いて肌がすべすべになりますよ。薬効成分の濃度が非常に高いので、浸透圧によって身体に温泉が入ってくるのを体感できるかもしれません。

 

まとめ

薬湯についてご紹介しました。

決して特別なものではなく、緑茶やユズ、ヨモギなど知っている植物も多く使われているんですよ。

入浴剤の1つと考えれば、普段の生活にも積極的に使えそうです。温泉の中にも薬湯と同等の効能をもつものがありますが、中々現地に出向く機会を多くとるのは難しいですよね。

「温泉行きたい!」と思ってもすぐは難しい…そんな時には、入浴剤がなくてもミカンの皮でOK!

身近な植物で手軽に楽しめる薬湯を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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