入浴してもすぐに体が冷えてしまい「私って冷え性?」と悩んでいませんか。お風呂の温度を高めに設定しても、体が温まった感がなく「まだ温度が足りない?」「年齢のせい?」なんて悩んでいませんか。
実はその冷え、温度や冷え性体質、年齢などのせいではなく、入浴方法のコツがつかめていないせいかもしれません。
入浴後にポカポカが持続する、体の芯から温まる方法を5つ伝授いたします。簡単にできますので、今夜からさっそくお試しあれ!
冷えに悩む人こそ試したい!体の芯から温まる本当の入浴法
入浴「法」となると、「私って凄く難しいことをしなければならないのでは?」と思うかもしれません。
いえいえ、まったくそんなことはありません。ちょっと気をつけるだけでOKという方法ばかりです。
「全部一気に覚えるのは大変」という人は、自分のはじめやすい方法からレッツスタート!
入浴前に1杯!温かい飲み物で内臓の温めとリラックス
入浴後に飲み物を「ぷはー」とやる人はいるかもしれませんが、入浴前にあえて飲み物を飲む人はあまりいないかもしれません。
入浴後にすぐ体が冷えてしまうという人は、入浴前に飲み物を1杯飲んでおくと、お風呂に入っても体が冷め難くなります。飲み物は冷たい飲み物やお酒はNG。
温かな飲み物にしてください。
なぜ入浴前に温かい飲み物を飲むことがポカポカに効果的なのでしょうか。
それは、温かい飲み物が内臓を温めてくれるからです。お風呂に入ると血流によって体が温まります。
しかし、直前に内臓を冷やしていると、お腹の中が温まり難くなってしまいます。
レトルトカレーを温める時、お湯でぐつぐつやりますよね。その時に温め方が中途半端だったり、パックの中のレトルトが氷のように冷たくなっていたりすると、「温まったかな」と思ってご飯にかけてもカレーが温い状態だったりします。それと同じです。外側は温まっていても、中は意外に温まっていないものなのです。
お風呂に入る前に温かい飲み物で内臓をはじめとした体の内側を温めておく。冷えを感じる方は、入浴前のワンセンテンスをお試しあれ。
お風呂の温度に要注意!熱いお風呂はかえって温まらない!
体を芯から温めるためには、熱いお風呂に入った方がいいと思っていませんか。
実はその考えは間違いです。
体を芯から温めたい場合、熱すぎるお湯に浸かるのは、かえって逆効果になってしまう可能性があります。
なぜなら、お風呂で芯から温まりたい場合は、入浴時間も重要になるからです。熱過ぎるお湯だと、すぐにのぼせてお風呂から出てしまいますよね。
そうならないためにも、お湯の温度には注意したいものです。
心臓から血液が送り出され、体を巡って心臓に戻ってくるまで約1分かかると言われています。
体を芯から温めるためには、熱いお湯に短時間浸かるよりも、温いお湯にゆったり浸かって、心臓から送り出される血液が体を巡る回数を増やした方がより効果的であると言われます。
大体15回血液が体を巡ると、末端まできちんと血と温かさが巡り、体のポカポカ感に繋がります。
夏は暑いので、お風呂の温度も低めに設定。
39度くらいで、入浴は15分(血が15回巡る時間)が目安です。冬場は温度が下がるため、もう少し熱めの40度くらいが目安になります。同じく15分くらいを1つのラインにしてお湯に浸かってみてください。
ただし、体調が悪い日や疲れている日は無理せずに。お湯に浸かることも、体力を使いますからね。
お風呂ではタオルや入浴剤を活用!マッサージも効果的
温度に注意してお風呂を準備したら、まずはかけ湯を忘れずに。
かけ湯をすることで、体に対して「これから温めますよ」「熱くなるよ」という注意喚起になります。
また、心臓や肌、血管への負担を減らす意味でも、かけ湯は重要です。夏にプールに入る時は「ちゃんと準備体操して!」と言われますよね。
かけ湯は入浴の準備体操みたいなものなのです。
かけ湯をしたら、温めのお湯にゆっくりと浸かりましょう。
ただし、爪先から頭の天辺まで、とにかくお湯に浸かればいいというわけではありません。
あごの下までお湯に浸かってしまうと、すぐにのぼせて頭がくらくらしてしまうことでしょう。
そこで、のぼせずにゆったりお湯に浸かるために、タオルやマッサージを活用しましょう。
お湯で温めたタオルを首や目許にあてたり、第2の心臓とも呼ばれる足の裏をマッサージしたりします。
首のあたりは、風邪をひくとザワザワしませんか。首回りは、特に寒さが感じられる部分だからです。
パソコンやスマートフォンをよく使うため、現代社会は目や首のあたりに疲労がたまりがちです。温めながら、疲れを癒すつもりでホットタオルを使いリラックスしてください。
足裏には、体のそれぞれの部位に作用する反射区が集中しています。マッサージ屋さんのように、丁寧にマッサージする必要はありません。簡単に「1日お疲れさま」の気持ちで、マッサージしてあげてください。
血流がよくなって体のポカポカに効果的な他、むくみにも効果が期待できます。
いつも、浴槽に浸かったと思えばすぐに出てしまう人は、「足の裏をマッサージしてから」という自分ルールを設ければ、それだけでお風呂にゆったり浸かる時間を設けることができますよ。
入浴剤のセレクトも重要!特徴と好きな香りで選んで
体の芯まで温まるためには、入浴剤の選択も大切です。ただ入浴剤を入れればいいというわけではありません。
入浴剤の中には清涼感をともなう入浴剤もあります。時期や体調に合わせることは、お風呂での温まりだけでなく、リフレッシュするためにも重要なことなのです。考えてみてください。
真冬にスウスウする洗浄性の高い入浴剤を使ったらどうなりますか。温まりどころか「寒っ!」と思ってしまいますよね。
体の芯までしっかり温まるためには、体の血行を促進する炭酸ガス系の入浴剤がおススメです。
体を温める効果が高くヒートショックプロテイン狙いに向いている入浴剤:ホットタブ重炭酸湯の効果とは!美肌効果は微妙だけど冷え性改善には最強!
炭酸ガス系の入浴剤は、お湯に溶け出した炭酸ガスが血行を促進することにより、体をポカポカにしてくれます。特に「冷えやすい」「お風呂で温まった感じがしない」という人は、炭酸ガス系の入浴剤で入浴してみてください。
また、入浴剤を選ぶ時は、炭酸ガス系の中でも自分の好みの匂いを選ぶことがポイントです。匂いが苦手だと、お風呂にゆっくり浸かることが辛くなります。自分好みの香りだと、香りでリラックスもできて、温まりとゆったりの相乗効果が期待できます。
入浴後は水気を残さない!クリームや靴下で冷えを防止
入浴によって「温まった!」と感じるためには、入浴中だけでなく、入浴後も注意する必要があります。とは言え、面倒なことをしろというわけではありません。基本的なことに気をつければOKです。
お風呂上がりはしっかり水気を拭う。当たり前のことですが、これはとっても重要。
パジャマが濡れてしまうと、濡れた箇所が冷たくなり、それだけ体の冷えに繋がりやすくなってしまうからです。
また、湯上りにしっかり水気を拭ったら、体にクリームやローションを使うことで、温かさを逃がさないようにすることもコツの1つです。保湿にも効果的ですよ!
体のべたつきが苦手という人は、手や足などの末端にだけ塗っても大丈夫です。ポカポカ感の持続が感じられるようになります。塗った後に靴下などをはき、ベタベタが気にならないようにしておくことも方法の1つです。
お風呂で体の芯から温まることと、温かさを体から逃がさないようにすること。湯上りはなるべく冷えないようにしておくこと。これが真のあったか入浴法の極意なのです!
真の入浴方法はとっても簡単!5つの方法にさっそくトライ
体を芯から温める5つの方法は、どれも簡単なものばかりです。
難しいことをしろと言われると「面倒くさい」「かえってストレスで体が冷えそう」と思ってしまいますが、今回ご紹介した方法は、どれも日常の中でちょっと気をつけるだけでできてしまう方法ばかりです。
ストレスが少ないって、大切なことですよね。
お風呂のポカポカが持続しない。お風呂に入っても、いまいち温まった感じがしない。そんな方は、ぜひ5つの方法を試してみてください!
関連記事:お風呂上がりに水分補給が必要な3つの理由!飲むのは白湯?水?ビール?